工学部の3回生らしく?実験レポートや課題に追われているKです!と、そんな話がしたいんじゃなくて(したい新入生がいたら是非♪)今回は能のお囃子について簡単にお話します。
能では笛、小鼓、大鼓、太鼓の4種類の楽器が用いられます。ちょうど、雛人形の五人囃子をイメージするとわかりやすいかもしれません。(あと一人は謡っています。)雛人形を飾ったことのある人は、どの順番に並べるんだ?道具はどうやって持たせるんだ?と苦戦したと思いますが、能をするとそれもわかるようになります。(←雛人形飾る大学生少なそうやけど、ま、良いのよ。)
能のお囃子には指揮者がいないのでアンサンブルのような感じなのですが、アンサンブルと大きく違うのは掛け声でしょうか。初めて能を見た人はお囃子方の大きな掛け声に吃驚するはず!掛け声も含めて一つの音楽が成り立っています。
少し脱線しますが、能楽はシテ方、ワキ方、狂言方、囃子方とそれぞれを専門にする玄人がいて、分業して行われています。シテ方には5つの流派があり、私たちはそのうち宝生流の謡・舞を稽古しています。同様にワキ方、狂言方、囃子方にも流派があり組み合わせは決まっていません。それぞれに同じ演目でも謡の文句や曲の長さなどが違っていますが、それらに互いに対応してひとつの演目を作り上げるのはまさにプロフェッショナルですね。
そもそも二年前の春、私は中高と吹奏楽をしていたことからビラのお囃子の文字に目がとまり、新歓(パフェ会)に行ってみることにしたのでした。
ところで、部の活動としてはお囃子の稽古はしていないのですが、多くの部員がそれぞれにやりたい楽器を習っています。最初はお囃子に興味を持って見学に来た私でしたが、謡と舞だけでも充分にやりがいがある!と一年くらいは習っていませんでした。しかし、習っている同期や先輩方の姿を見て始めたくなり、太鼓を習っている先輩に師匠のもとへ連れて行ってもらいました。(有難や。)
どの楽器も習っている部員がいるため、始めたいと思えば始められる環境にあるのはうちの部の良いところです☆(すかさず宣伝☆)
お囃子は劇音楽なので、謡のあるときも、謡がない舞の部分や登場曲でも大活躍します。
舞の曲もいろいろあり、舞手のキャラクターに合わせて曲が違ったり、同じ曲でもがらりと雰囲気が変わったりすることで舞台を作っていきます。習い始めてから能を観るときにそういった部分も含めて味わえるようになりました。と、恰好を付けてみましたが、まだまだ若輩者の私としては純粋に稽古が楽しい、が一番の習ってよかったことですね~。そして舞台を観ていて太鼓が出てきたらテンション上がります。(急に軽いな。)まとめると知れば知るほど楽しむ視点も奥行きも広がる、ということですね。
では今日はこのあたりで失礼しますm(_ _)m
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